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飲食店向けの助成金①


飲食店専門社会保険労務士の原です。

このコラムでは、飲食店開業の際に役立つ助成金について執筆していきます。


 

「飲食店を開業するのですが、何か良い助成金はないですか?」

とよくお問い合わせをいただきます。

当社ではまずは「キャリアアップ助成金」

正社員転換コースをお勧めしています。

 

<キャリアアップ助成金 正社員転換コースとは?>

 

従業員さんを雇い入れる際に、

初めから正社員としてではなく、期間の定めがある「有期雇用」として雇い入れ、

半年以上経過した後に正社員に登用し、それから更に半年間雇用を継続すると、

国から57万円が支給される助成金です。

 

「正社員でないと募集をかけても人が集まらないよ」

とお考えの方もいることでしょう。

でも、期間に定めがある以外は

勤務時間やお給料は正社員と同じ条件で構いませんし、

別の視点で考えると有期雇用には大きなメリットがあります。

 

飲食店を開業する前には売上予測を立てていただきますが、

必ずしも読みが当たるとは限りません。

残念ながら売上が目標に届かないことも起こり得ますが、

正社員は法律上簡単には解雇できませんので、

少ない売り上げでも高い給料を払い続けることになります。

 

有期雇用なら、雇用期間が満了した段階で更新をしなければ

契約が終了しますので、売上に見合った人数に調整しやすく、

スタートアップの飲食店にはお勧めの雇い入れ方です。

 

また、飲食店ではアルバイトからスタートして

社員へとステップアップする方も少なくありませんが、

このような場合にもキャリアアップ助成金はご利用いただけますので

積極的に活用していただきたいと思います。

 

キャリアアップ助成金は使いやすさで人気がありますが、

落とし穴も沢山あるので注意が必要です。

 

<よくある失敗例>

・初めから正社員として雇ってしまった

・期限までに就業規則の作成と労基署への提出が必要なのに忘れてしまった

・雇用契約書が正しく作成されていなかった

・給与計算が間違っていて未払い残業代を指摘された

・助成金の計画書に記載ミスがあった

・36協定で定めた以上の長時間残業があった

 

せっかく良い人材を正社員に登用したのに事務処理ミスで

助成金を貰えなかったという事態は避けたいですよね。

上記の他にも落とし穴が沢山あるので、慎重に手続きを進めましょう。

 

助成金支給申請時にはマニュアルに記載されていないことを

指摘されることもあります。

また、近年は提出書類の難易度が非常に高くなっております。

当社ではノウハウの蓄積があるので不測の事態にも対応可能ですが、

個人で助成金の申請をする方は

「不支給」のリスクが相当程度あることをご理解下さい。

 

開業準備をしながら助成金の手続きも同時に進めることは大きな負担です。

オーナーご自身は経営に専念し、

助成金や労務管理はプロにお任せすることをお勧めいたします。