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助成金の準備はいつから始める?


飲食店専門社会保険労務士の原です。

このコラムでは、飲食店開業の際に役立つ助成金について執筆していきます。


 

「キャリアアップ助成金」の準備はいつから始めれば良いのでしょうか?

 

助成金の準備は開業が決まったらすぐに始めることをお勧めしています。

キャリアアップ助成金は従業員さんを雇い入れてから

約1年後に支給申請をするのですが、

支給申請の前に『計画届の提出』などの事前の届け出や準備が必要だからです。

 

開業してから1年以上が経過した頃に助成金のご相談をいただくことがありますが、

残念ながらかなり遅いタイミングと言えるでしょう。

 

開業から1年後は本来であればそろそろ支給申請をする頃ですが、

それから準備を始めるのでは1年間を無駄にしてしまったことになります。

 

慌てて準備を始めても支給申請ができるのは更に1年後です。

それまでに従業員さんが退職してしまえば支給申請はできません。

入れ替わりの激しい飲食店で助成金を貰うには時間を無駄にはできません。

すぐに準備を始めて下さい。

 

<助成金を貰うまでのスケジュール例>

 

4/1 店舗物件の契約、求人開始

・ 売上目標の再確認をする(売上=客数×客単価)
・ 売上目標を元に給料総額と雇い入れ人数を決める
・ 給与日を決める(例:末日締めの翌月25日払い)
・ 出勤簿又はタイムカードの準備

4/15~ 従業員の採用面接

4/25 採用者の決定、雇用契約書の準備

5/1~開業まで
・ 従業員さんの開業前勤務
・ 雇用契約書の締結(半年間の有期雇用契約)
・ 労災保険の加入手続き
・ 雇用保険の加入手続き
・ 労働保険料の支払い
・ 助成金の計画届作成
・ 就業規則の作成と労基署への提出
・ 36協定の作成

6/1 開業!

6/25 最初の給与日

10/15 従業員さんの正社員へ昇進試験実施(面接等の方法にて)

11/1 試験合格者の正社員昇進、正社員雇用契約書の締結

翌5/26 正社員昇進後、6回目の給与支払い日の翌日から2か月の間に助成金の支給申請

4~6ヶ月後 助成金がオーナーの口座に振り込まれる

 

いかがでしょうか?

上記が助成金を最速で受け取るタイムスケジュールです。

 

助成金を貰うまでには様々なプロセスがあり、

全てを適切に管理する必要があります。

もしも最初の雇い入れ時に正社員として雇用していたら助成金は貰えませんし、

助成金の計画書の届出が遅れた場合には

助成金をもらうタイミングはそれだけ遅くなります。

 

キャリアアップ助成金は開業2年目の資金繰りに大きく影響しますので、

正しく手続きを行って下さい。

 

例えば、利益率10%のお店の場合300万円の助成金は

3000万円の売り上げに匹敵します。

月商500万円とすると半年分の売り上げですので確実に助成金を貰いたいものです。

 

助成金をご自身で申請するという選択肢もあるでしょう。

だたし、開業準備をしながらオーナーご自身で助成金の準備も進めることは

効率的とは言えませんし、失敗に終わることも少なくありません。

 

オーナーは事業に集中し、助成金はプロである

社会保険労務士にご相談されることを強くお勧めします。

社会保険労務士は助成金を取扱える唯一の国家資格です。

 

費用を気にする方もいますが、

社会保険労務士の月額顧問料は2~3万円程度が相場です。

つまり、1人でも従業員さんを雇い入れる予定があれば、

『助成金額>1年間の顧問料』となるのです。

さらに毎月の給与計算従業員の入退社手続き労務トラブルの相談

年末調整まで任せられてオーナーの負担は大きく削減されます。